ドイツでのビオトープ作り

今回はビオトープの先進国「ドイツ」の例を紹介していくよ

法律でビオトープ作りが定められている

ドイツのビオトープ作りは、法律(ドイツ連邦自然保護法)によって義務付けられているという特徴を持っているの。ドイツはアメリカと同じようにいくつかの州が集まってできている国だけど、ドイツ連邦自然保護法を踏まえて、各州ごとにそれぞれ自然保護法が独自に制定されてるんだ。さらにそれらをもとに、州で「景域構想」を、地域で「景域基本計画」を、そして市町村で「景域計画」を作成し、実行するシステムが完成されているんだって。

日本においても、類似するものとして、「緑の基本計画」や「都市緑化推進計画」があるけれど、これらは行政の政策目標にとどまっていて、法的拘束力を持っていないの。

ドイツのビオトープは水辺だけではない

日本でビオトープっていうと河川やため池まわりの水辺の自然を人工的につくることが中心になっているんだけど、ドイツでは道路や街中などでの自然づくりやもともと存在している自然を保護・育成するといったこともビオトープの一環として計画し、実行されているんだ。

その他にも、農地や鉄道、ゴルフ場、ごみ処理場などの施設においてもビオトープづくりがはじまっているよ。

ドイツのビオトープの実例

道路のビオトープ

ドイツの高速道路(アウトバーン)については、連邦高速道路法によって道路両側

40m以内に建築物を建てることが禁止されていて、100m以内の地域についても許可なく建てることはできないんだよ。こうするとね、もともと地域間を結んでいる道路沿いに自然ができて、ビオトープのネットワークが構築されるといった結果をもたらしてくれるの。また、道路によって分断された自然を修復するため、ドイツでは様々な工夫がなされているよ。1つの例を挙げるね。道路に蓋をし(トンネルをかける)、その上に土をかぶせることで、あらたな自然が復元・創造されるといった結果も生まれてくるんだ。

インターチェンジ部のビオトープ

バイエルン州の例を紹介するね。インターチェンジ内の小さな土地に、池や湿地、そして樹木を設けることによって、多種多様な植物種、小動物種の生息ができるようになったんだ。特に、トンボやチョウのような昆虫類だけじゃなく、カタツムリや僕たちカエルなどの両生類、小哺乳類などもすみついていることが報告されているよ。

ただ、こういった土地は周囲を全て道路に囲まれているため、自動車にはねられるといった動物の事故は避けられないんだ。でも、長期的に見ると動物の数は増加しているので、生態系のバランスの面ではある程度その機能を取り戻しているといえそうだね。